歯に物が挟まるって、どんなサイン?|伊勢崎市の歯医者
2023年2月6日
こんにちは、歯科医師の小林です。
お食事の際、歯と歯の間に食べ物が挟まるとどうしても気になってしまいますよね。
「以前より歯と歯の間に食べ物が挟まりやすくなった」
「繊維質の物が詰まってしまい、煩わしい」
「もしかして、虫歯?」
そんな悩みを抱えている患者さんも少なくありません。
今回は、なぜ歯に物が挟まるのか、その原因についてお話ししていきます。
①歯と歯の間に虫歯がある
歯と歯の間は歯ブラシだけだとどうしても磨き残しが起きてしまい、気がつかないうちに虫歯になってしまいます。
歯の表面が溶けてザラザラしたり、穴が空いてくると、食べ物が挟まりやすくなります。
②歯茎の位置が下がった
歯周病により歯茎の位置が下がると、歯と歯茎の隙間が広がってきます。
また、歯茎の位置が下がる原因は歯周病だけではありません。
実は、サイズの合わない歯間ブラシを使用したり、誤ったフロスの通し方でも歯茎の位置が下がる原因となります。
③噛み合わせや歯並びに原因がある
歯と歯の間に隙間があいていたり、重なっている部分があると、食べ物が押し込まれやすく挟まる原因になります。
また、噛み合わせや歯ぎしりにより少しずつ歯が動いたりすり減ったりすることでも、食べ物が挟まりやすくなります。
このように、「歯と歯の間に挟まる」といっても原因は1つではありません。
お口に合わせた原因を判断して、治療を行うことが大切です。
また、正しい歯磨きの仕方を学ぶことも非常に重要です。
そのままにしておくと虫歯や歯周病が進行する原因にもなりますので、気になる方はお気軽にご相談ください。
歯磨きは何のため?|伊勢崎市で予防歯科
2023年1月6日
こんにちは、歯科医師の女屋です。
本日はブラッシングの目的についてお話ししたいと思います。
ブラッシングでは歯についた細菌の塊であるプラークを除去すること、歯にフッ化物を供給することの2点が重要です。
今では歯磨き粉にフッ化物が入っているのは当たり前になっていますが、昔はそうでなく、ブラッシングといえば
プラークを除去する行為でしかありませんでした。
最近は歯磨き粉にいろいろな成分が入っていますが、確実に有効なのがフッ化物です。
ブラッシングで完璧にプラークを取り除くことは不可能で、普通はブラッシング後でも多少のプラークは残っています。
プラーク中の細菌が歯を溶かすのですがブラッシングと同時にフッ化物が供給されていると溶けた歯の組織を修復してくれます。
このように、フッ素イオンはブラッシングの不十分なところを守ってくれます。
寝る前にフッ化物が口の中に残っていると、寝ている間は唾液が出ないのでフッ化物濃度が相対的に高くなります。
唾液には自浄作用がありお口の中をきれいにしてくれますが、唾液の出ないときはかわりにフッ化物が歯を守ってくれるということです。
フッ素イオンが高濃度に含まれている歯磨き粉を使って歯を守っていきましょう。
妊娠中にお口の中に起こるトラブル
2022年12月24日
こんにちは、歯科医師の澤野です。
体調管理が難しい季節ですね。皆様どうぞご自愛くださいませ。
今回は妊娠中にお口の中に起こるトラブルについて一緒に考えていきましょう!
① 歯ぐきの腫れや出血
妊娠中は女性ホルモンの分泌が増えます。
それにより、お口の中の細菌が増える事があり、歯肉炎になりやすくなります。
その状態を放っておくと悪化してしまい、歯周病になる可能性があります。
歯周病になり歯周病菌が血液に入り込むと早産や低体重児出産のリスクが高まるので、注意が必要です。
② 口臭が強くなる
唾液の量が減少したり、女性ホルモンの分泌が変化したりする事で口臭が強くなる傾向にあります。
また、食生活が乱れたり、つわりによって十分な口腔ケアができない事も口臭の原因となります。
③ 虫歯ができやすくなる
つわりや食習慣の変化、唾液量の減少により、虫歯ができやすくなってしまいます。
妊娠中に気を付けて頂きたい事としては、歯周病や虫歯にならないように、口腔内の環境を整える事です。
つわりで口腔内のケアが辛い時は、小さなヘッドの歯ブラシで磨く、香料や味の強い歯磨き粉を避けるなどの工夫をしてみましょう。
また、どうしても磨くのが辛いときはぶくぶくうがいをしてできるだけお口の中の汚れを落とすようにしてみましょう。
ちなみに安定期(4~7か月)は歯科治療や検診に適している時期です。
後期に入ってお腹が大きくなったり、お子さんが生まれて忙しくなった後だとなかなか治療や検診を受けるのが難しくなると思いますので、何かお口の中に不安がある際は、この時期に相談しに来ていただくのがお勧めです。
妊娠中もお子さんが生まれてからも、お母さんのお口の中の環境はお子さんに大きく影響を及ぼします。
我々も全力でサポートいたしますので、普段よりお口の中の環境を整えていきましょう!
歯に色がつく|歯の着色
2022年12月5日
【どうして歯に色が付くの?】
皆さんこんにちは。歯科医師の澤野です。
今日は男女問わずお悩みの相談を受ける事が多い歯の着色についてお話します。
歯の着色の原因は大きく分けると外的要因と内的要因に分けられます。
外的要因としては、主に2つです。
① 飲食物やタバコによる黄ばみ(ステイン)
赤ワイン、コーヒー、紅茶、緑茶、チョコレート、カレーなどの色が強い飲食物やタバコを吸う事は、歯に着色を引き起こします。
歯の表面はぺリクルという唾液由来の膜で覆われているのですが、その膜に飲食物のタンニンやタバコのヤニが吸着する事で、歯が黄色くなってしまいます。
② 磨き残し
歯の汚れを十分に落とさず、歯垢が付いたままにして放置してしまうと、歯石となります。歯石は歯を黄色く見せるだけではなく、口臭の原因にもなります。
内的要因としても主に2つです。
① 生まれつき
歯の表面構造のエナメル質という部分が厚ければ厚いほど、歯は白くなります。
日本人は欧米人に比べてエナメル質が薄いので、欧米人に比べて歯が黄色く見えるのです。
② 加齢や薬の影響
加齢によって歯の黄ばみは目立っていきます。
また、薬の影響で歯が変色してしまう事があります。歯の形成期にテトラサイクリン系の抗生物質を大量にとると、副作用として歯の色が灰色がかったり、縞模様ができたりします。
さて、原因が分かったところで一緒に対策を考えていきましょう。
まずは当たり前ですが、色の付きやすい飲食物を避ける事は有効です。
また、正しくブラッシングを行うのも非常に大切です。歯の着色を落とそうとして、粒の大きい研磨剤が入った歯磨き粉を使用したり、力を入れてブラッシングするのは、エナメル質を傷つけてしまい、逆に歯の着色を進めてしまう可能性があります。
大切なのは、自分の歯の着色の原因を知った上で、正しく対処していく事です。ぜひ私達にお手伝いさせていただければと思いますので、歯の色に関してお悩みの際は、気軽にご相談いただければと思います。
歯科治療の麻酔薬|伊勢崎市の歯科医院
2022年11月9日
こんにちは、歯科医師の酒井です。
今回は歯科治療に使われる麻酔薬に関してのお話をしたいと思います。
歯科治療は痛みを伴う処置を伴う処置が多く、患者様のストレスを軽減するために麻酔が必要になる機会が多いです。
麻酔は痛みを和らげるために必要なものではありますが、麻酔処置後に動悸がしたり、気分が悪くなるなど不快症状を認めることがあります。
最近、僕の患者様でも麻酔後にこのような体の異常が見られ、処置を中断した方がいらっしゃいました。
当院では初診時での問診にて、これまでの歯科治療で気分が悪くなったことがないか、麻酔をした後に不快な症状が出たことはないかなどはしっかりと確認してから治療を行います。
しかし今まで特に問題がなくても、久しぶりの麻酔であったり、当日寝不足であったり体調が万全でなかったりすると、予期しない症状が出ることはあるようです。
このような症状は、麻酔の痛みや麻酔に際しての不安などのストレスによるものであったり、麻酔薬に含まれるアドレナリンが原因となっていることがほとんどです。
どちらの場合でも基本的には時間をおくと回復する場合が多いです。
我慢していると状況が悪化する場合もありますので、もし体に不調を感じた場合にはすぐにお声がけください。
回復した後も治療をそのまま続けるか、大事をとって処置を見送るかは自由に決めていただいて大丈夫です。
僕自身も声をかけていただきやすい雰囲気づくりを心がけていきます。
口呼吸について
2022年10月26日
皆さんこんにちは、歯科医師の菅原です。
皆さん口呼吸って知っていますか?
「うちの子常に口を開けているんですよ」
「鼻が詰まって口でしか息が出来ないんです」
など親御さんから質問される事があります。
この様な兆候があるお子さんは口で息している可能性があります。
口で呼吸を行っているとどうなってしまうかと言うと、有名なのは風邪やウイルスなどにかかりやすくなります。
なぜかと言うと、お鼻の中は鼻毛やそれより細かい繊毛でウイルスや細菌をブロックし、また粘膜によりウイルスや細菌を絡め取り痰などで排出したり胃酸で無毒化します。
また鼻腔内を通ることで湿気を空気に与えることができ、湿気に弱い細菌やウイルスをブロックする事ができます。今流行りのコロナにも強くなります。
次に口呼吸に比べると鼻呼吸の方が体内に酸素を取り込む量を増やす事ができます。
体内の酸素の量を増やすことによって体の代謝をあげて痩せやすくなったり、睡眠の質がよくなり目覚めが良くなったり、ホルモンのバランスが整い成長などを促進したりと良いことが多いです。
ただ単にお鼻で呼吸しなさいと言うのは簡単ですが、そんなに簡単に出来る訳ではありません。
様々なステップがあります。このステップを教え、解決し、正しい鼻呼吸をできる様にするのが当院で行っている予防矯正の目的の1つです。
当院では予防矯正を通じてお子さんの成長や発育を手助けしています。
様々な装置はもちろん、アクティビティーと言われる運動を組み合わせることによって、しっかり鼻で呼吸ができる様にサポートしていきます。
何か質問があれば遠慮なくしてください。
舌小帯短縮症
2022年10月7日
こんにちは、歯科医師の今野です。
この頃、お子さんの話し方についてのご相談が増えてきました。
「舌っ足らずな話し方で」
「滑舌が悪くて」
「赤ちゃん言葉が抜けなくて」
などなど。
原因としては舌の筋力や動かし方といった機能的な問題もあります。
その場合は舌の筋力トレーニングや舌の使い方を学んでもらうというようなアクティビティを行いますが、器質的な原因もあります。
その原因のひとつが「舌小帯短縮症」です。
「舌小帯短縮症」とは、舌の裏側にあるスジのような組織が舌の先から歯茎の方に伸びているため、舌の動きが制限されてしまう先天性の異常です。
それにより赤ちゃんの時期に哺乳が難しかったり、3~5歳になっても発音がはっきりしなかったりします。
お家で確認する方法としては、舌を「あっかんべー」と前に突き出してもらった時に舌先がハート型になる状態です。
治療法は、「舌小帯切除術」といって、局所麻酔を使って、レーザーやメスで行います。
舌小帯が短いことにより、舌の動きが制限されると、滑舌が悪くなったり、食事しにくかったり、舌を上に持ち上げられないので歯並びや嚙み合わせが悪くなる原因にもなります。
それを治療するものです。
手術後は再癒着防止のために舌の体操を行う必要があります。
気になることがありましたらお気軽にご相談ください。
インプラントとMRI|伊勢崎市の歯科医院
2022年9月1日
こんにちは、歯科医師の今野です。
患者さんによく聞かれることのひとつに
「インプラントしててもMRIは受けられますか?」
というご質問があります。
結論から言うと、インプラント治療を受けてもMRI検査は受けられます。
そもそもMRI検査とはどういうものかご存知でしょうか。
MRI検査とは、強力な磁力と電波によって発生する磁場を利用して、内臓の画像を撮影するものです。
撮影する際、金属類を身に着けているとMRIの撮影に悪影響が出るため、持ち物やアクセサリー類などの金属はすべて外してから撮影します。
また、ペースメーカーや人工内耳といった金属製の医療機器を体内に埋め込んでいる場合、MRIは受けられません。
一方、多くの歯科医院で使用されているインプラントは、磁力を持たない「チタン」製のものですので、発熱したり、大きく画像を乱してしまうこともありません。
当院で使用しているインプラントもチタン製のものです。
ただし、歯科医院によってはチタン以外の磁力に反応する金属を使用しているところもありますので、検査前にはインプラント治療を行った歯科医院で確認が必要です。
また、例外として「磁性アタッチメント」を用いた「インプラントオーバーデンチャー」と呼ばれる「取り外し式の入れ歯」を入れている場合は、インプラントに入れ歯とくっつけるための磁石を埋め込んでいることもあるため、MRIは受けられません。
もしも心当たりのある場合は、必ず治療を行った歯科医院で確認しましょう。
大多数のインプラントであればまず問題なくMRI検査を受けられますが、一部のインプラントはMRIを受けられないものもあります。
当院で使用しているインプラントはチタン製のものですので安心して検査を受けられます。
何か気になることがあればお気軽にお問い合わせください。
ダイエットと歯科
2022年7月24日
皆様こんにちは、歯科医師の澤野です。
皆様いかがお過ごしでしょうか?お家時間が増えて体重増えちゃった・・という方多いのでは?
今回はダイエットと歯科の関係に関してお話したいと思います。
ポイントは「咀嚼」です。良く噛むことはダイエットにつながるとどこかで聞いた事があるのではないでしょうか?今回はそれがなぜなのかを解説していきたいと思います。
① 食べ過ぎを防ぐことができる
食べた物が消化吸収されて血糖値が上がると、インシュリンが分泌されます。満腹中枢がインシュリンを感じると、我々はお腹がいっぱいだと感じ、食べるのをやめます。
つまり、早食いの人は血糖値が上がる前に多くの量を食べてしまうのでカロリーオーバーになるわけです。
また、食後は身体ぽかぽかしませんか?あれは身体がカロリーを消費しているからです。
良く噛むことでこの食後の消費カロリーを上げる事が出来ると言われています。
② 内臓脂肪を分解できる
食べ物を良く噛むと、その刺激情報によってヒスタミンという物質が出ます。
この物質は内臓脂肪の分解を促し、またその合成を阻害する事が分かっています。なので、よく噛む事によって脂肪が蓄積しにくくなります。
③ フェイスラインを引き締める事が出来る
これは皆様のご想像の通りだと思いますが、よく噛むことでお顔の筋肉を鍛える事が出来ます。
そうする事で、二重顎やたるみを防止する事が出来るのです。
良く噛むためには、まず噛んだ時に痛みが無い事が重要です。
その為にはお口の中を虫歯や歯周病がなく健康な状態に保つ事、歯並びを整えて、顎や特定の歯に力がかからないようにしておく事が求められます。私たちは皆様のお口の中全体を診て、治療プランを立てます。
全身の健康と美しさを保つためにもお口の状況から改善していきましょう!
ご相談をお待ちしております。
更年期のお口の変化|更年期のお口の変化
2022年7月11日
こんにちは。歯科医師の澤野です。
少しずつあたたかくなってきましたね。皆様いかがお過ごしでしょうか。体調を崩したりなさらないようご自愛下さいね。
さて、今回は更年期のお口の変化に関してお話したいと思います。
更年期は女性ホルモンが減少するため、下記のような口腔内症状が現れやすくなります。
① ドライマウス
ドライマウス(口腔乾燥症)になると唾液の分泌量が減り、口の中が乾く、ねばつく、ひりひりするなどの症状が出ます。
また、味が良くわからなくなったり、口臭が強くなる事もあります。
ドライマウスの原因として良く知られているのは過度のストレスですが、更年期にもみられることがあります。
② 口内炎
口内炎の原因はストレス、栄養不足、誤って口の中を噛む、病気の影響など様々ですが、更年期の体調の変化に伴い出てくる事もあります。
③ 歯周病
女性ホルモンのうちエストロゲンは骨密度の低下を防ぐ働きをしています。
更年期に伴いエストロゲンが減る事によって、全身の骨密度の低下が進みます。当然歯を支える骨の密度もそれに伴い低下します。
また、エストロゲンの減少は歯周ポケットの中において炎症を引き起こす物資を作り出す為、歯周炎の進行が加速すると考えられています。
よって今まで歯周病ではなかった方でも歯周病になる事が考えられるのです。
女性はライフステージによって身体が変化していきます。
身体の変化に寄り添い、受け入れていく為にも、お口の中の検査、治療を通して口腔内の環境を整えていく事は必用だと思います。
お口の中の健康は全身の健康につながります。生き生きと毎日を過ごす為にも一緒にお口の中の健康を守っていきましょう!