歯磨きは何のため?|伊勢崎市で予防歯科
2023年1月6日
こんにちは、歯科医師の女屋です。
本日はブラッシングの目的についてお話ししたいと思います。
ブラッシングでは歯についた細菌の塊であるプラークを除去すること、歯にフッ化物を供給することの2点が重要です。
今では歯磨き粉にフッ化物が入っているのは当たり前になっていますが、昔はそうでなく、ブラッシングといえば
プラークを除去する行為でしかありませんでした。
最近は歯磨き粉にいろいろな成分が入っていますが、確実に有効なのがフッ化物です。
ブラッシングで完璧にプラークを取り除くことは不可能で、普通はブラッシング後でも多少のプラークは残っています。
プラーク中の細菌が歯を溶かすのですがブラッシングと同時にフッ化物が供給されていると溶けた歯の組織を修復してくれます。
このように、フッ素イオンはブラッシングの不十分なところを守ってくれます。
寝る前にフッ化物が口の中に残っていると、寝ている間は唾液が出ないのでフッ化物濃度が相対的に高くなります。
唾液には自浄作用がありお口の中をきれいにしてくれますが、唾液の出ないときはかわりにフッ化物が歯を守ってくれるということです。
フッ素イオンが高濃度に含まれている歯磨き粉を使って歯を守っていきましょう。