歯がしみる!と感じたら|伊勢崎市の歯科医院
2024年1月18日
こんにちは、歯科医師の今野です。
だんだんと寒さが厳しくなってきました。
お布団から出るのが毎朝しんどい日々ですが、みなさんはどのように寒さを凌いでいますか?
寒い時期は水道の水でも冷たくて、「歯がしみる!」そんなことはありませんか?
「歯がしみる」のはむし歯が原因の時もありますが、むし歯ではないのにしみる「知覚過敏」の場合もあります。
知覚過敏の治療法としては優先順位の高い順番に、次の方法があります。
① プラークコントロール
つまり、歯磨きです。
実は磨き残しが知覚過敏の大きな原因になっています。
お口の中に住んでいるむし歯菌は、口の中の糖を食べて、酸を出します。その酸が歯の表面を溶かして歯がしみる原因になってしまうので、しっかり磨いて歯の表面が酸性環境下から解放してあげることで、知覚過敏の症状は消退します。
②歯磨剤の応用
知覚過敏に効果のある歯磨き粉の使用も有効です。
③薬物の塗布
ここからは歯科医院で行う処置になります。上記の方法でも知覚過敏症状が改善しない場合に知覚過敏用の薬物を塗布します。
④露出した象牙質の被覆
歯と歯茎の間にくさび状欠損と言われる段差ができてしまっている場合などには、主にコンポジットレジンと呼ばれるプラスチックとセラミックの中間の材料を用いて塞ぐこともあります。
⑤咬合調整
異常なかみ合わせや、強いかみ合わせが見られるときに、かみ合わせの負担の軽減を目的として調整を行います。
⑥修復
知覚過敏症状が生じている部位に硬組織欠損(歯が欠けている状態)がある場合は、欠けている部位を詰め物により修復します。この時、詰め物を接着する面を一層削るため、術後、かえって一時的な知覚過敏を生じる場合もあります。
⑦抜髄
最終手段ですが、「神経を取る」処置です。
痛みを感じる神経がなくなるのでしみる症状はなくなります。ですが、一度取ってしまった神経はもう戻らないので、上の全ての手段で効果が出なかった場合の最終手段になります。
つらつら述べましたが、ご自宅でできる一番優先順位の高い方法は、
「知覚過敏に効果のある歯磨き粉で歯磨きすること」
です。
知覚過敏に効果の高い歯磨き粉に以下の薬用成分を含んだ「センシティブ」という歯磨き粉があります。
硝酸カリウム:
歯髄神経を鈍麻し、直ちに刺激の伝達を抑制
⇒ ブラッシング時の痛みをケア。
乳酸アルミニウム:
露出した象牙細管を封鎖し、持続的に痛みの伝達経路を封鎖
⇒ 飲食時の痛みまでケア
してくれます。
また、知覚過敏と併発の多い歯周病の予防効果もあります。
歯の再石灰化を促進するフッ素1450ppm配合しているため、むし歯予防効果もあります。
宣伝のようになってしまいましたが(笑)
決して案件ではありません(笑)
冷たいものがしみる…
つらい知覚過敏の症状にお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。