歯周病と糖尿病の深い関係とは?
2025年06月30日
こんにちは、歯科医師の青山です。
歯周病と糖尿病どちらも1度は必ず耳にした事がある言葉だと思います。
歯周病は、細菌の感染によって引き起こされる炎症が原因で歯の周りの歯茎や、歯を支える骨などが溶けてしまう病気です。
糖尿病は、主にインスリンというホルモン働きが悪くなることで血糖値が慢性的に高くなる病気です。
突然ですがみなさん歯周病と糖尿病の関係性についてご存じでしょうか。
実はこの2つは「炎症」で親密につながっているのです…!
歯周病があると、炎症によって「炎症性物質」が血液中に放出され、インスリンの働きを妨げるといわれています。
その結果、血糖値が上がりやすくなり、糖尿病のコントロールが難しくなるのです。
逆に糖尿病があると、高血糖により免疫力が低下し感染しやすくなります。
そのため、歯周病菌に対する防御力も下がり、歯周病が悪化しやすくなるのです。
また、高血糖の状態が続くと、歯茎の血管が傷つき、炎症が長引く原因にもなります。
このように相互に影響をしているので、歯周病の治療や予防を行うことで、お口の中の慢性的な炎症が小さくなり、血糖値の改善にもつながる可能性があります。
お口の健康を守ることで身体の健康にもつなげてみませんか。
気になる症状がある方は、お気軽にご相談ください!