歯科と栄養③
2021年9月24日
こんにちは。歯科医師の西澤です。
今サバにハマっているというお話をしました。特に少しあぶって脂を感じられるものが一番好きです!
前回サバには良い脂が含まれているとお話ししましたが、皆さんも魚には良い脂が含まれていると何となく聞いたことがあるのではないでしょうか?
まず、栄養には脂質、タンパク質、炭水化物の三大栄養素があり、健やかな身体を作る上で必要な栄養素とされています。
脂質という栄養素は体のエネルギー源で、ホルモンや細胞の構成、小腸で脂溶性ビタミンの吸収を助ける働きもあります。
良い脂:不飽和脂肪酸であるリノール酸(大豆油など)、α-リノレイン酸(なたね油など)、オレイン酸(オリーブオイルなど)、DHA・EPA(魚介類)
⇒血栓の抑制や神経系の発達(記憶力など)、中性脂肪の上昇を抑える働きがあります。
良い脂は体内で合成することができないので、必須脂肪酸とも言われています。
意識して摂取することが推奨されていますが、取りすぎにも注意です。
悪い脂:飽和脂肪酸(牛・豚などの動物性の脂肪)、トランス脂肪酸(マーガリンなど油の加工時にできるもの)
⇒手軽に摂取しやすいですが、摂取しすぎると血中の脂質を増加させてしまうので、摂取量に気を付ける必要があります。
上記の分類は栄養素としての脂の分類で、血中の脂としての分類はコレステロールと中性脂肪(トリグリセリド)があります。
摂取する脂質に気を付ける必要があるのは、この血中の脂をコントロールする必要があるからなのです。
血中の脂質が多くなると血管を傷つけ、炎症が起こりやすくなり、歯周病の進行も助けてしまいます。
次回は血中の脂についてお話します!
むし歯の治療法2
2021年9月8日
こんにちは、歯科医師の菅原です。
夏も本番でとても暑い日々が続いていますね。皆さんいかがお過ごしですか?
今回は前回の続きでどの様に削った歯を直していくかを説明していきます。
① コンポジットレジン
これはむし歯治療によく使われる白い材料です。
削った所に接着剤をつけて、光を当てる事により硬化します。
1日で修復を行う事ができ、色も白く、保険にも適応しています。
ただ欠点は硬さがあまり無く広い範囲の詰め物には適応できません。
また歯と歯の間を口の中で作るのは難しい為、歯と歯の間を直すのも苦手です。
② インレー
これは一般的に詰め物と言われる物です。
コンポジットレジンよりも範囲が広かったり、歯と歯の間のむし歯に適応されます。
ただ型取りが必要なので2回から3回の来院が必要です。
また保険適応の場合は銀の詰め物が一般的で、銀の詰め物の場合はむし歯になりやすいのが欠点です。
保険外では様々な種類の詰め物があります。このインレーの種類についてはまた今度ブログに載せます。
③ クラウン
これは一般的に被せ物と言われる物です。被せ物は主に根っこの治療を行った歯に被せます。
根っこの治療についても今後詳しく解説します。根っこの治療を行った歯は脆くなる傾向があるので、強度を維持するために被せ物で治します。
欠点は多くの歯を削らなければいけない事です。これも保険内と保険外で種類があるので今後詳しく載せます。
大きく分けてこの三つの方法で治します。
治療内容は上にも書いてある通り、むし歯の大きさで決まってくるので適切な方法を提案していきます。
また当院では様々な材質や方法の利点欠点を説明させて頂き、患者さんに治療方法を選択してもらうことを心がけています。
なので質問があればなんでもしてください。
納得して治療を頑張っていきましょう。