噛ミング30で健康に!
2024年11月25日
こんにちは、歯科医師の青山です。
食欲の秋がやってきました。
たくさん美味しいものであふれる季節ですが皆さんは食べる時、ひと口何回噛んでいるか数えたことがありますか?
よく噛んで食べるこで身体にいいことがたくさんあります。
厚生労働省では「噛ミング30(カミングサンマル)」というキャッチフレーズのもと、ひと口30回以上噛むことを目標としています。
よく噛むことで
①満腹中枢が刺激され食べ過ぎ防止、交換神経が刺激され代謝が活発になり消費カロリーが増加することで肥満予防ができる。
②お口の周りの筋肉が鍛えられられ、小児では顎や発音などの発達を促す、高齢者では誤嚥のリスクを減らすことができる。
③脳の血流が良くなり脳の働きが活性化する。
などの良い効果が得られます。
お子さんからご高齢の方まで噛ミング30で健康をつくっていきましょう!
最近咬みにくいな、うちの子の咬み合わせは大丈夫なのかなど些細な心配ごとでも当院にご相談くださいね。
お口の“細菌”について、知ろう!|スマーク伊勢崎の歯科医院
2024年10月24日
こんにちは、歯科医師の小林です。
「虫歯」や「歯周病」という名前は聞いたことがあると思いますが、原因は何だかご存知ですか?
砂糖、唾液、歯磨き、噛み合わせ、生活習慣等、原因は1つではありませんが、虫歯も歯周病も『細菌』が関係しています。
今回は、お口の中の細菌についてお話をしていきます。
①虫歯菌
代表的な細菌は「ミュータンス菌」です。
食べ物や飲み物に含まれる糖分を分解し、それらを栄養として菌の周りにネバネバした「プラーク」を作ります。さらに、虫歯菌は酸を放出するため、歯の表面が溶けてしまい、虫歯になってしまうのです。
また、乳酸飲料等に多く含まれる「ラクトバチラス菌」も、腸内では良い働きをすると言われていますが、お口の中では虫歯をつくる原因菌となっています。
②歯周病菌
歯周病菌は種類が多く、プロフィロモナス・ジンジバリス、トレポネーマ・デンティコラ、スピロヘータ等、呪文のような名前の細菌がたくさん存在します。
酸素があっても大丈夫な菌もいれば、酸素が大嫌いで、歯周ポケットと呼ばれる歯と歯茎の境目の深い部分や、蓄積したプラークなど隠れたところで歯周病を進行させる菌もあります。
③カビ菌
体調不良が続き免疫力が低下したり、お口が乾燥しやすい方は「カンジダアルビカンス」とよばれるカビ菌が増殖しやすくなります。
口腔カンジダ症を発症すると、お口の粘膜が赤く腫れたり白くなったり、ピリピリとした痛みを伴うことがあります。
お口の中には何百種類もの細菌が存在し、一人当たり何億もの細菌がいると言われています。目に見えないからこそ、ご自分のお口に合わせた対策をし、身体を整えたいものですね。
当院では、「位相差顕微鏡」という特殊な顕微鏡を用いて、お口の中の細菌の種類を確認しています。気になる方はぜひお気軽にご相談ください!
熱中症と虫歯|スマーク伊勢崎の歯科医院
2024年8月21日
こんにちは、歯科医師の藤巻です。
蒸し暑い日が続いていますが、この季節熱中症対策としてスポーツドリンクや塩のタブレットキャンディなど持ち歩く方も多いのではないでしょうか。
今回は熱中症と虫歯についてお話をしていこうと思います。
この季節は特に熱中症対策のため、こまめな水分摂取を推奨されています。
実は歯科の観点からもお口の中を潤すのはよい口腔内環境を作ることにも大切です。
しかし、水分なら何でもよいというわけではありません。
もちろん部活や仕事、運動時など大量の汗をかいた際、スポーツドリンクや塩タブレットなどは、塩分や糖分を効率よく摂取するのには大変有効です。
ただ、こうしたものの中には歯を溶かす酸や虫歯の原因になる糖がたくさん含まれ、お口の中が酸性の状態になります。
したがってこまめな水分摂取をスポーツドリンクで行うと、お口の中は常に歯を溶かし、虫歯になりやすい環境になってしまうのです。
では虫歯対策をしながら水分補給をするにはどうしたらよいのでしょうか?
まずはお口の中を酸や糖に長時間さらさないことがポイントです!
スポーツドリンクなどを飲んだ後、水やお茶など糖分を含まない飲み物を飲むことでお口の中を酸性度を薄めることができます。
ただお茶は歯の着色につながるタンニン(ポリフェノールの一種)という成分が含まれるので、着色が気になる方はポリフェノールの含有量の少ないお茶を選んでみるのもよいと思います。
また、飲んだ後にうがいするだけでもお口の中の酸性の状態は正常に近いところまで戻すことができるのです。
このようにこまめな水分摂取に少し工夫を加えて、熱中症と虫歯どちらも上手に対策をしていきましょう。
緑茶は歯にいい?|スマーク伊勢崎の歯科医院
2024年7月22日
こんにちは、歯科医師の女屋です。
緑茶は体にいいと聞いたことはあるかもしれませんが、歯にもいいのでしょうか。
緑茶に含まれるカテキンには、むし歯や歯周病に対する予防効果があります。
カテキンはむし歯や歯周病の原因になる菌の増殖を抑え、それらの病気への予防効果があるだけではなく、嫌なにおいを発生させるような菌も抑制して口臭予防にもなります。
また、緑茶に含まれるフッ素の化合物は初期のむし歯を元通りに治す「再石灰化」を促す重要な役割を果たします。
高齢者を対象とした最近の研究において、緑茶を1日に4杯以上飲む人は飲んでいない人に比べて約1.6本歯が多かったとの結果があります。
これは、日常的な緑茶の摂取が歯の健康維持に関係している可能性を示しています。
以上のことから、緑茶の摂取は歯に対して良い影響を与えると考えられます。
しかし、就寝前に飲む場合には注意が必要です。
緑茶にタンニンという成分が含まれこれが歯にくっつくことで歯が着色してしまう原因になり、カフェインは良い睡眠を妨げる可能性があります。
就寝前に飲む場合は軽く水でうがいをする、飲むのは就寝の数時間前までにするなど注意する必要があります。
日頃からご自身での歯磨きや歯科医院での定期受診をしっかり行った上で、積極的な緑茶の摂取をしてみてはいかがでしょうか。
正しい「歯磨き」とは?|スマーク伊勢崎の歯科医院
2024年4月24日
こんにちは、歯科医師の小林です。
「ちゃんと歯磨きしているのに、虫歯になった」
「歯磨き中に出血します。歯周病かもしれない」
そんなお悩みは、ありませんか?
さて、質問です。
使用しているのは、歯ブラシだけ、ですか?
実は、歯ブラシだけでは約60%しか磨けていない、と言われています。
驚きですよね!
しっかり歯を磨いたつもりでも、歯ブラシの毛先が届きにくい歯と歯の間は残念ながら完全に磨くことができません。
そのため、歯間ブラシやフロスを使うことも大切です。歯ブラシと併用することで、100%近くまで磨けるといわれています。
歯間ブラシにはサイズがあり、太さが異なります。
適切な歯間ブラシを使用しないと、歯を磨いているはずが歯茎を傷つけてしまったり、隙間に通しているだけで磨けていないかもしれません。
また、フロスもただ通してればよいわけではありません。歯の形に添わせて動かしながら磨き、隣り合った歯も同様に磨くことで、歯垢を落とすことができます。
はじめのうちはフロスを通すと痛い、難しい、とおっしゃる方もいらっしゃいます。
最初から完璧に使える方は少ないですが、鏡を見ながら続けてくださるうちに、徐々に上手に使えるようになる方もたくさんいらっしゃいます。
まずは、歯ブラシでの磨き方を確認することも大切です。
毛先の当て方によって汚れの除去効率が変わります。
当院では、歯ブラシの使用方法はもちろん、患者さん一人一人のお口の状態に合わせたおすすめの補助器具や歯磨き粉をご紹介しています。
歯ブラシの当て方なんて、聞いたことがない。
歯間ブラシを使っているけれど、私のお口にはこれであっているのかしら?
フロスの正しい通し方を知りたい!
少しでも疑問に思うことがあれば、ぜひお気軽にご相談ください!
歯磨き粉、何で選んでいますか?|スマーク伊勢崎の歯医者さん
2023年12月12日
こんにちは、歯科医師の小林です。
みなさんは、どんな歯磨き粉を使っていますか?
購入する際、何を基準に選んでいますか?
歯磨き粉には様々な成分が入っており、お口に合わせて選ぶことが大切です。
目的に合わせた成分をみてみましょう。
▪️虫歯予防
フッ化ナトリウム、モノフルオロリン酸ナトリウム等
▪️歯周病予防
IPMP(イソプロフィルメチルフェノール)、塩化ベンゼトニウム、トラネキサム酸等
▪️知覚過敏
硝酸カリウム、乳酸アルミニウム等
このほかにも、歯磨き粉には「ペースト」タイプと「ジェル」タイプがあります。
▪️ペーストタイプ
発泡剤が入っており、お口の隅々まで歯磨き粉の成分が行き渡ります。また、研磨剤が入っており、歯の表面の汚れや着色を落とす効果が高いです。泡立ちが良いためすぐにうがいしたくなったり、磨いたつもりになってしまうことがデメリットです。
▪️ジェルタイプ
発泡剤や研磨剤がほとんど入っていないため、薬用成分がお口にとどまりやすく、歯や歯茎を傷つけにくいです。歯の表面の着色が落ちにくく、泡立ちがないため磨いたと実感しにくい方もいます。
現在、歯磨き粉の種類は成分や味等の違いからかなり多くの数があります。
どれを選べば良いか、迷ってしまいますよね。
当院では、「位相差顕微鏡」という特殊な顕微鏡を用いて、お口の中の細菌の種類を確認しています。
細菌の種類や数、活動性によって、おすすめの歯磨き粉の成分が変わってきます。
そのため、この検査をもとに、一人ひとりに合わせた歯磨き粉を提案させていただいております。
歯磨き粉だけでなく、歯磨き指導も行っていますので、気になる方はぜひお気軽にご相談ください。
歯ブラシの適切な交換頻度とは?|伊勢崎市の歯科医院
2023年11月27日
こんにちは、歯科医師の女屋です。
本日は歯ブラシの交換頻度についてお話ししたいと思います。
みなさんは歯ブラシの交換はどれくらいの頻度でされていますか?
定期的にかえたほうがいいと言われますが、どれくらいでかえるのがいいのでしょうか。
定期的な歯ブラシ交換の有効性を調べた研究では、10週間の研究期間中、2週間ごとに歯ブラシ交換をした群に比べて、同一の歯ブラシを使用し続けた群では、歯ブラシの毛先の開き具合が大きく、磨き残しも多かったと報告しています。
また、小学生を対象に生活習慣と、う蝕(むし歯)の関連性を検討した研究では、歯ブラシの交換時期が1〜3ヶ月ごとの児童と比べて、3〜6ヶ月ごとの児童で、う蝕(むし歯)が多く認められたとしています。
一般的に歯ブラシの交換頻度は「1ヶ月」が目安とされています。
しかし、一定期間使用後の劣化の程度など個人差が大きいものでもあります。
普段使用されている歯ブラシを見せていただければ適切な磨き方や交換の頻度について、
患者様一人一人にあったご提案をさせていただきます。
遠慮なくご相談ください。
虫歯って、再発するの?|伊勢崎市の歯科医院
2023年7月20日
こんにちは、歯科医師の小林です。
「虫歯の治療が終わったから、もう安心!」
「また痛くなったら歯医者に行こう」
皆さん、そう思っていませんか?
実は、詰め物や被せ物をしたからといって、安心はできません。
今回は、虫歯の再発についてお話しさせていただきます。
では、なぜ虫歯は再発するのでしょうか?
主な原因をみてみましょう。
①詰め物や被せ物の劣化
詰め物の種類にもよりますが、特に保険適応の素材ですと、年数が経つにつれ劣化しやすいです。金属は熱で膨張・収縮するため隙間ができやすく、錆びたり、金属と歯をくっつけている接着剤が溶け出すこともあります。
徐々に詰め物と歯の間に隙間ができることにより、虫歯菌が入り込み、虫歯が再発してしまいます。
詰め物に隠れた虫歯は確認がしにくく、発見が遅れたり、レントゲンで初めて確認されることもあります。
②歯磨き残しがある
どんなに綺麗に詰め物や被せ物を入れたとしても、残っている歯の部分は虫歯になります。同じ歯でも、異なる場所、特に歯と歯の間から虫歯が再発する方も多くいらっしゃいます。
虫歯を再発させないためには、
・虫歯になりにくい詰め物や被せ物を選択する
・歯科医院での定期的な歯周病治療、ご自宅でのフロスや歯間ブラシの使用
が重要です。
もちろん、一度も削らずに済むことが、再発リスクの低下にもつながります。
“治療したから大丈夫”と思わずに、定期的に歯科医院で確認してもらいましょう。
治療してから10年以上経ったな、心配だな、と思う方は、ぜひ一度ご相談ください。
歯石について|伊勢崎市の歯科医院
2023年5月19日
こんにちは、歯科医師の女屋です。
今回は歯石についてお話しいたします。
歯石はとったほうがいいと聞くことがよくあると思いますが、それはなぜでしょうか?
歯石はプラーク(細菌の塊)がかたまったものです。
実は歯石そのものに害はありませんが、歯石はザラザラしているので表面にプラーク(細菌の塊)がつきやすくなるため、除去する必要があるのです。
歯石ができる速さには個人差があり、唾液などの成分やpHが影響すると考えられています。
2週間ほどでほぼ成熟する人もいれば、数ヶ月から数年かかって形成される場合もあります。
また、面白いことに経管栄養により食物を摂取している人は、そうでない人よりも口の中に食物が入らないにもかかわらず歯石形成が多いことが報告されています。
このことは、食物など口の中に入る物質の成分が歯石形成を促進したり抑制したりする可能性を示しています。
歯石は歯ブラシなどご自身ではとれないため、歯医者で専用の機械でとってもらう必要があります。
歯石をとってほしい方はぜひ一度ご相談ください。
嫌がる赤ちゃんの歯を磨くには?
2023年3月17日
こんにちは、歯科医師の澤野です。
皆さんは赤ちゃんの歯磨き、スムーズにできていますか?
お父さんお母さんの「しっかり虫歯予防をしてあげたい!」という気持ちとは裏腹に、なかなか歯磨きをさせてくれない赤ちゃんが多いと思います。
今回はなぜ歯磨きを赤ちゃんが嫌がるのか、そしてどうしたらスムーズにお口のケアをする事が出来るのかを一緒に考えていきたいと思います。
そもそもなぜ赤ちゃんは歯磨きを嫌がるのでしょうか。
理由は以外と単純で、皆さんの仕上げ磨きが痛いから赤ちゃんが嫌がっているという事が多いです。
皆さんは歯ブラシ、正しく持てていますか?歯ブラシの正しい持ち方はエンピツと同じ持ち方です。
力加減は100~150グラム程度が正しいとされています。
持ち方が正しくないと必要以上に力が入ってしまい、赤ちゃんが痛みを感じる原因となってしまいます。
また、大人の歯磨きと同じように歯周ポケットまで磨けるよう、歯茎に歯ブラシの毛先を入れるように磨いていませんか?
赤ちゃんの歯にはまだ歯周ポケットケアは必用ありません。
歯面に対して直角に毛先を当てれば十分磨けています。また、上唇小帯(上の前歯の歯ぐき上部にあるひだ)に歯ブラシが当たっていませんか?
ここに歯ブラシが当たるととっても痛いので、上の前歯を磨くときはこの部分を指で覆ってあげるようにしましょう。
歯磨きの時の雰囲気もとても大切です。
なかなか磨かせてくれないとイライラしてしまうと思いますが、まずは歯磨きタイムを親子の時間として楽しむところから始めてみましょう。
YouTubeで歯磨きの歌の動画を流してみたり、頬を触るなどのスキンシップから歯磨きを始めるのは非常に効果的です。当院では子供の時からの口腔ケアが非常に大切だと考えております。
磨き方のアドバイスも行っておりますので、気軽にご相談いただければと思います。