子供の頃から歯並びを良くしたい!
2025年05月7日
こんにちは、歯科医師の小林です。
突然ですが、質問です。
「子供の頃は歯並びがきれいだったのですが、大人になってガタガタが気になります。」
歯並びが気になる方で、乳歯の時は歯並びが良かったのですが…とおっしゃる方は少なくありません。
みなさんは、どうでしょうか?
実は、「隙間なくきれいに並んでいる子供の歯≠良い歯並び」ではないのです。
■乳歯がすきっ歯!?
乳歯のタイミングで、「すきっ歯を治したい」と来院される方もいらっしゃいます。
よく見ていますね!歯並びを良くしたい、のであれば、隙間があるほうが良いのです。
乳歯と比較し一般的に永久歯のほうがサイズが大きいため、隙間がないと永久歯が生えるスペースがなくなってしまいます。そのため、乳歯の段階で隙間がなくきれいに生えそろっている場合は、永久歯が入りきらず八重歯になったり、ガタガタになる可能性があります。
乳歯の隙間や顎の成長により、永久歯が生えてくるスペースを確保しているのですね。
■顎の成長が重要!
では、どうすれば歯と歯の間に隙間ができるのでしょうか?
これには、土台となる顎の成長も大きくかかわっています。
顎の成長は遺伝などの影響もありますが、しっかりと噛むことで成長を促すことができます。
柔らかいものや小さく切って食べやすくなっているものを食べるよりも、硬いものを奥歯でしっかり噛んだり、大きいものを自分の歯で噛みちぎるほうが顎の成長につながります。
舌の位置やお口の癖、虫歯なども、歯並びに影響する要因です。
子供の頃から歯並びを整えることで、永久歯でのガタガタを最小限にできたり、癖を早くに改善したりできます。
今のタイミングで何ができるのかな?私のお口はどうだろう?など、気になることがあれば、ぜひお気軽にご相談ください。