根の治療を終えた後の痛み|伊勢崎市で歯の根管治療
2021年06月9日
こんにちは、歯科医師の嶋崎です。
今回は根の治療終えた後に起きうる痛みについてお話をさせていただきます。
皆さんの中には、根の治療を終えて被せ物が入り「やっと治療が終わったからおいしいものをいっぱいたべるぞ」と意気込んでお食事をしたところ、その歯が痛んだ経験がある方がいらっしゃるかもしれません。治療を終えたのに、痛みがでるなんておかしいなと感じる方がほとんどでしょう。
では、なぜ根の治療を終えたはずなのに、痛みを生じることがあるのかを説明していきますね。
根の1~2か月行ってきた歯は、しばらくの間咬まないように治療が施されているので、その間かみ合わせは正しい状態ではなく、歯で咬んだときの感覚を感じる歯根膜という組織にも適切な刺激がしばらく伝わっていない状態になっています。
その状態で被せ物が入り、「おいしい肉でもたべよう」と硬いものをいきなり食べると、いままで刺激の加わってなかった歯根膜がびっくりしてしまい痛みを感じてしまうのです。
歯は治療したらすぐ治ると思いがちですが、人体の組織なので手や足などのけがをしたときと一緒で完全に治るには時間がかかります。
例えば、足の骨を骨折してしまったときはギプスをつけて骨がくっつくのを待ちますよね。
その後、骨がくっついたのを確認した後にギプスを外します。ギプスが取れたと同時に歩いたり走ったりすることはできませんのでリハビリが必要になります。
骨折の時と一緒で、歯にもリハビリの期間が必要です。被せ物が入ったからといっていきなり硬いものを咬むのではなく最初の内は軟らかいものを食べていき、だんだんと硬いものにチャレンジしていくと、根の治療を終えた後に痛みを感じることは少なくなりますので、リハビリ期間だと思って焦らずお食事を楽しむようにしてください。
根の治療のことで悩みがある方がいらっしゃいましたら、いつでもお気軽に質問してください。