歯磨きはどのくらいすればいい?
2025年01月27日
こんにちは、歯科医師の女屋です。
毎食後歯磨きをしっかりされている方もいらっしゃれば、忙しくて夜1回しか磨けてないという方もいらっしゃると思います。
それでは、どのくらい歯を磨くのが望ましいでしょうか。
2016年の歯科疾患実態調査では毎日2回以上歯を磨く方は77%、毎日3回以上歯を磨く方は25%、毎日1回の方は約18%と報告されています。
このように、1日2回以上の歯磨きが一般化していると言えます。
お口の中にはバイオフィルムという細菌の塊が膜をはったものが存在しています。
これは例えば排水溝のぬめりのようなもので、放置すると病原性が強くなってむし歯や歯周病(歯を支える骨が溶ける病気)が進行してしまいます。
歯磨きの回数が増えれば、細菌の量が減りお口の中の環境が改善されます。
研究でも1日2回以上歯磨きを行うことで歯ぐきの状態を健康に保つことができ、それが歯の喪失を防ぐのに関係している可能性が高いことが示されています。
また、毎食後のブラッシングにより糖尿病や脂質異常症などの病気になるリスクが明らかに下がることを示した追跡研究もあります。
以上のことから、毎食後歯磨きを行うことでむし歯や歯ぐきの病気の予防だけでなく、糖尿病予防などの全身的な面でも有利になるといえます。
もちろん歯磨きは回数だけでなくどれだけ適切に行えているかも重要ですので、歯科医師、歯科衛生士の指導を受けることをおすすめします。
当院では予防歯科に力を入れていますので気になる方はぜひお気軽にご相談ください。