離乳食教室|伊勢崎市の歯科医院
2024年12月24日
こんにちは、歯科医師の今野です。
この度、太田市にある尾島デンタルクリニックにて、離乳食教室が開催されました。
歯科医院で離乳食教室?
とお思いの方もいらっしゃるかもしれません。
歯科医院は「歯」を治すところ、歯が生えてから通うところ、というイメージが根強いからです。
ですが、近年、「食べる、話す、呼吸する」といった子供たちの「口腔機能」に心配事のある「口腔機能発達不全症」が問題視されています。
たとえば「お口ぽかん」「食べるのが遅い(いつまでもくちゃくちゃ噛んで飲み込めない)」「食べるのが早い(よく嚙まずに丸飲みしてしまっている)」「口呼吸」「滑舌が悪い」などなど…
こういった問題は実は歯が生える前の乳幼児期から始まっている、ということが近年の研究により分かってきました。
まずは離乳食開始時、離乳食を開始するタイミングは合っているでしょうか?
離乳食を開始できるのは首が据わってから。
首が据わるのは生後3~4か月頃のため、5~6か月頃から離乳食開始していれば問題ありません。
その時期になっても首が据わっていなければ小児科へ相談しましょう。
逆にそれ以前、生後3~4か月のまだ首が据わっていない時期に離乳食開始していないでしょうか。
多くの保護者の方は子どもの成長を楽しみにしています。
できるだけ早く成長した姿を見たいのが親心です。
ですが、その子の本来の機能発達に合っていない早期の離乳食開始は、機能発達不全を起こしてしまうこともあり、注意が必要です。
また、離乳食開始後も離乳食をとるときの姿勢やスプーンの種類の選択も大切です。
離乳食のステップアップは、口の機能をしっかり育てるためにも成長に即した栄養をしっかりとるためにも重要ですが、育児書通りに「〇ヶ月になったから次にステップアップしよう」と月齢通りに進めると、実際の口腔内の成長(歯の萌出状況や口唇、舌の動きなど)が追いついていないこともあります。
離乳食も奥が深いですね。
伊勢崎おとなこども歯科・矯正歯科では設備の関係上、離乳食教室は行っておりませんが、太田院の尾島デンタルクリニックにて、管理栄養士による離乳食教室を今後も予定しております。
もしご興味がありましたら、是非お問い合わせください。