緑茶は歯にいい?|スマーク伊勢崎の歯科医院
2024年07月22日
こんにちは、歯科医師の女屋です。
緑茶は体にいいと聞いたことはあるかもしれませんが、歯にもいいのでしょうか。
緑茶に含まれるカテキンには、むし歯や歯周病に対する予防効果があります。
カテキンはむし歯や歯周病の原因になる菌の増殖を抑え、それらの病気への予防効果があるだけではなく、嫌なにおいを発生させるような菌も抑制して口臭予防にもなります。
また、緑茶に含まれるフッ素の化合物は初期のむし歯を元通りに治す「再石灰化」を促す重要な役割を果たします。
高齢者を対象とした最近の研究において、緑茶を1日に4杯以上飲む人は飲んでいない人に比べて約1.6本歯が多かったとの結果があります。
これは、日常的な緑茶の摂取が歯の健康維持に関係している可能性を示しています。
以上のことから、緑茶の摂取は歯に対して良い影響を与えると考えられます。
しかし、就寝前に飲む場合には注意が必要です。
緑茶にタンニンという成分が含まれこれが歯にくっつくことで歯が着色してしまう原因になり、カフェインは良い睡眠を妨げる可能性があります。
就寝前に飲む場合は軽く水でうがいをする、飲むのは就寝の数時間前までにするなど注意する必要があります。
日頃からご自身での歯磨きや歯科医院での定期受診をしっかり行った上で、積極的な緑茶の摂取をしてみてはいかがでしょうか。