舌小帯短縮症
2022年10月7日
こんにちは、歯科医師の今野です。
この頃、お子さんの話し方についてのご相談が増えてきました。
「舌っ足らずな話し方で」
「滑舌が悪くて」
「赤ちゃん言葉が抜けなくて」
などなど。
原因としては舌の筋力や動かし方といった機能的な問題もあります。
その場合は舌の筋力トレーニングや舌の使い方を学んでもらうというようなアクティビティを行いますが、器質的な原因もあります。
その原因のひとつが「舌小帯短縮症」です。
「舌小帯短縮症」とは、舌の裏側にあるスジのような組織が舌の先から歯茎の方に伸びているため、舌の動きが制限されてしまう先天性の異常です。
それにより赤ちゃんの時期に哺乳が難しかったり、3~5歳になっても発音がはっきりしなかったりします。
お家で確認する方法としては、舌を「あっかんべー」と前に突き出してもらった時に舌先がハート型になる状態です。
治療法は、「舌小帯切除術」といって、局所麻酔を使って、レーザーやメスで行います。
舌小帯が短いことにより、舌の動きが制限されると、滑舌が悪くなったり、食事しにくかったり、舌を上に持ち上げられないので歯並びや嚙み合わせが悪くなる原因にもなります。
それを治療するものです。
手術後は再癒着防止のために舌の体操を行う必要があります。
気になることがありましたらお気軽にご相談ください。