更年期のお口の変化|更年期のお口の変化
2022年07月11日
こんにちは。歯科医師の澤野です。
少しずつあたたかくなってきましたね。皆様いかがお過ごしでしょうか。体調を崩したりなさらないようご自愛下さいね。
さて、今回は更年期のお口の変化に関してお話したいと思います。
更年期は女性ホルモンが減少するため、下記のような口腔内症状が現れやすくなります。
① ドライマウス
ドライマウス(口腔乾燥症)になると唾液の分泌量が減り、口の中が乾く、ねばつく、ひりひりするなどの症状が出ます。
また、味が良くわからなくなったり、口臭が強くなる事もあります。
ドライマウスの原因として良く知られているのは過度のストレスですが、更年期にもみられることがあります。
② 口内炎
口内炎の原因はストレス、栄養不足、誤って口の中を噛む、病気の影響など様々ですが、更年期の体調の変化に伴い出てくる事もあります。
③ 歯周病
女性ホルモンのうちエストロゲンは骨密度の低下を防ぐ働きをしています。
更年期に伴いエストロゲンが減る事によって、全身の骨密度の低下が進みます。当然歯を支える骨の密度もそれに伴い低下します。
また、エストロゲンの減少は歯周ポケットの中において炎症を引き起こす物資を作り出す為、歯周炎の進行が加速すると考えられています。
よって今まで歯周病ではなかった方でも歯周病になる事が考えられるのです。
女性はライフステージによって身体が変化していきます。
身体の変化に寄り添い、受け入れていく為にも、お口の中の検査、治療を通して口腔内の環境を整えていく事は必用だと思います。
お口の中の健康は全身の健康につながります。生き生きと毎日を過ごす為にも一緒にお口の中の健康を守っていきましょう!