血中の脂
2021年11月8日
こんにちは。歯科医師の西澤です。
暑くなってきて、バーベキューに凄く良い季節になりましたね!
前回、栄養素としての脂についてお話しましたが、今回は血中の脂についてお話していきます。
血中の脂としての分類はコレステロールと中性脂肪(トリグリセリド)があります。
コレステロール…よくテレビのCMでも聞く言葉ではないでしょうか?
コレステロールにも分類がありLDLコレステロール、HDLコレステロールがあります。
さらによく聞くであろうLDLコレステロールが悪玉コレステロールというものです。
何が悪かというと、適切な量であれば細胞内に取り込まれて、ホルモンや細胞膜の形成などを行ってくれますが、血中に多量にあると血管に付着、蓄積し、炎症反応を起こして血管の内壁を傷つけ、動脈硬化を引き起こします。
それが大きくなってくると心筋梗塞や脳梗塞などの誘引となることがあります。対照的に、HDLコレステロールは蓄積したコレステロールの除去、血管の詰まりを予防することで動脈硬化を防いでくれる作用があります。
で、結局LDLコレステロールを下げてHDLコレステロールを上げるにはどうすればいいの?と思いますよね。
LDLコレステロール対策は食事で良い脂を多く摂取し、悪い脂を少なくすることが大切となりますが、HDLコレステロールを上げるには、食事より適度な運動が大切といわれています!
実は、動脈硬化と歯周病はお互いに関わりあっていて、歯周病が進行すると血管が詰まるリスクを上げたり、逆に動脈硬化で血管が傷付くと歯周病を進行させてしまったりします。
おいしいものを適度に食べて、しっかり歯磨きし、適度に運動していくことが大切です!
歯科と栄養③
2021年9月24日
こんにちは。歯科医師の西澤です。
今サバにハマっているというお話をしました。特に少しあぶって脂を感じられるものが一番好きです!
前回サバには良い脂が含まれているとお話ししましたが、皆さんも魚には良い脂が含まれていると何となく聞いたことがあるのではないでしょうか?
まず、栄養には脂質、タンパク質、炭水化物の三大栄養素があり、健やかな身体を作る上で必要な栄養素とされています。
脂質という栄養素は体のエネルギー源で、ホルモンや細胞の構成、小腸で脂溶性ビタミンの吸収を助ける働きもあります。
良い脂:不飽和脂肪酸であるリノール酸(大豆油など)、α-リノレイン酸(なたね油など)、オレイン酸(オリーブオイルなど)、DHA・EPA(魚介類)
⇒血栓の抑制や神経系の発達(記憶力など)、中性脂肪の上昇を抑える働きがあります。
良い脂は体内で合成することができないので、必須脂肪酸とも言われています。
意識して摂取することが推奨されていますが、取りすぎにも注意です。
悪い脂:飽和脂肪酸(牛・豚などの動物性の脂肪)、トランス脂肪酸(マーガリンなど油の加工時にできるもの)
⇒手軽に摂取しやすいですが、摂取しすぎると血中の脂質を増加させてしまうので、摂取量に気を付ける必要があります。
上記の分類は栄養素としての脂の分類で、血中の脂としての分類はコレステロールと中性脂肪(トリグリセリド)があります。
摂取する脂質に気を付ける必要があるのは、この血中の脂をコントロールする必要があるからなのです。
血中の脂質が多くなると血管を傷つけ、炎症が起こりやすくなり、歯周病の進行も助けてしまいます。
次回は血中の脂についてお話します!
歯科と栄養②
2021年8月17日
こんにちは。歯科医師の西澤です。
最近サバにはまっていて、お寿司やおにぎりなど、サバがあるとついつい買ってしまいます。笑
ところで皆さん、「食育」という言葉はご存じでしょうか?
日本で法律としても成り立ち、本格的に取り組まれ始めたのは2005年で、その年に「食育基本法」という法律ができました。実は概念としては1900年頃から存在しています。
食育とは、生きる上での基本であって、知育・徳育・体育の基礎となるものであり 、様々な経験を通じて「食」に関する知識と「食」を選択する力を習得し、健全な食生活を実現することができる人間を育てること。
と、農林水産省は示しており、健康で文化的な国民の生活と豊かで活力のある社会の実現に寄与することを目的として取り組んでくれています。
要するに、食べるということから楽しみや喜び、体調の管理を含めてできるようにしましょう!というものです。
ファストフードやコンビニの普及により昨今、いつでも手軽に自分の好きな食事をとれるようになりました。
そして近年の国民健康・栄養調査の結果においても脂肪、糖の摂取量が増加していて、それに伴い肥満や糖尿病の患者数も増加しているようなのです。…と言われても、糖や脂肪はめちゃくちゃおいしいんですよね。笑
ただ、すべての脂肪や糖が体によくないわけではありません!
実は、脂、糖といっても細かく分類があって、種類によっては意識して摂取した方がよいものもあるのです!
ちなみに僕がハマっているサバには良い脂肪が含まれています。
次回、詳しくお話ししていきますね!
あいうべ体操|伊勢崎市の小児歯科
2021年8月10日
あいうべ体操について
こんにちは、歯科医師の澤野です。
最近、起き抜けの自分の顔を見てかなり驚きました。フェイスラインがぼんやりとし、口元のシワは、はっきりみえている・・。
鏡の前で絶望しながら、ふと思い出したのが、「あいうべ体操」です。今回はあいうべ体操についてご紹介したいと思います。
あいうべ体操の目的は口呼吸を鼻呼吸に変える事です。
しかし、他にも効果があり、小顔効果、ほうれい線の改善が期待できるのです。
そんなあいうべ体操のやり方についてご紹介いたします。
(1)「あー」と口を大きく開く。
(2)「いー」と口を大きく横に広げる。
(3)「うー」と口をすぼめて前に大きく突き出す。
(4)「べー」舌を突き出して下に伸ばす。それぞれ1秒キープします。
(1)~(4)を1セット、これを1日30セット行います。
マスク生活が当たり前となった今、マスクは息苦しい為、ついつい口呼吸になりがちです。
口呼吸になってしまうと歯の着色、表情筋のたるみ、姿勢の悪化、歯並びの悪化などが起こります。
また、自粛生活でしゃべる機会が減れば、表情を作る筋肉が衰退し、しわやフェイスラインのたるみを引き起こします。
あいうべ体操はコロナ渦の今、大変有用な体操と言えるのではないでしょうか。
私も自分の顔の変化に気が付いて以来、毎日入浴中に行うようにしています。
口呼吸や表情筋の衰退が問題となるのは、私達大人だけではありません。
近年お口をぽかんと開けているお子さんが増加しています。
お子さんの場合は成長期の為、お口を開ける癖は歯並びやお顔の形にどんどん影響してしまいます。
あいうべ体操はもちろんお子さんにも有効ですが、口呼吸の影響がすでに歯並びに影響している場合、早めに対処するのが重要です。
もし、お心当たりがあれば、気軽に我々にご相談いただければと思います!
そして大人の方は一緒にお顔のアンチエイジング、頑張りましょう!
むし歯の治療方法|伊勢崎市の歯科医院
2021年7月6日
みんなで目指そうむし歯博士シリーズ
むし歯の治療方法
こんにちは歯科医師の菅原です。
いよいよ夏本番、最近は冷房が欠かせないですね!
色々なむし歯の予防などについて話しましたが、今回はむし歯の治療の仕方について説明して行きます。
むし歯の治療方法は簡単に言うとむし歯になっている所は取り除く事です。これは癌の治療方法と似ていると思います。癌も癌の部位は全て取り除きますよね?
ですがただ取り除いてしまっただけでは、穴が開いたままなので噛んだりすることは難しいですし、食べ物がつまったりします。そうするとまたむし歯になってしまうので何かしらで埋めなければなりません。
なので歯科医師は様々な材料で削った部分を修復して行きます。
埋め方については色々あるのでまた今後書きますね。
むし歯が大きいと削る部分が大きくなり、どんどん残っている歯が少なくなります。
そして歯茎より下になると材料がうまく扱えなくなったりするので歯を抜かなければならなくなります。
これは大きい癌になると手遅れになるのとすごく良く似ています。
またむし歯を取り切るというのはとても難しいという事も理解していないといけません。
なぜなら、菌は目には見えないからです。
なので歯科医師は色と硬さとむし歯を染め出す薬液を使用して判断して行きいます。
むし歯を取るという作業は当たり前の様に行っていますがとても難しい作業なのです。
当院では口腔内のカメラなどを使って、歯の状態やむし歯の状態などの説明を細かくしていく事を心がけています。
患者さんの疑問を教えて頂ければ、様々な事にお答えして行きます。
質問がある方は遠慮なく当院のスタッフにして下さいね。
歯の着色
2021年6月21日
こんにちは、歯科医師の嶋﨑です。
私は毎朝ブラックコーヒーを飲んでから出社しているのですが、同じように、普段からコーヒーや紅茶を飲むことが習慣になっている方は、多くいると思います。
僕はコーヒーを飲むと眠気も冷め、今日も一日頑張ろう!という気持ちになるのですが、中には歯の黄ばみが気になるからコーヒーはちょっと控えています・・・なんて方もいらっしゃるかもしれません。
そこで今回は歯の着色についてお話をしていきます。
歯の着色の原因には外因性と内因性のものがあります。
外因性の着色とは、コーヒーやお茶、ワインなどに含まれるポリフェノール(タンニン)、たばこのタールなどによるもので、これらは歯の表面にあるペリクルという薄い透明な膜と結びつくことが原因になるものです。
内因性の着色は歯髄が原因の着色、加齢が原因の着色や変色、特定の薬剤を服用していることによる着色などがあげられます。
外因性の着色は歯磨き粉をつかった毎日の歯磨きで、ある程度までは落とすことが出来ます。
しかし着色を落とそうと力を込めて磨くと歯ブラシにかかる力が強くなり、歯の表面に細かいキズがついてしまうだけでなく歯茎にも負担がかかり、結果的に逆効果です。当院では着色を落とす専用の器具を用いて除去を行います。
内因性の着色の場合、加齢が原因の着色や変色の場合はホワイトニングをお勧めさせていただいています。
ただし歯髄が原因の着色、特定の薬剤を服用していることによる着色の場合ホワイトニングでは対応が難しいので、根の治療やラミネートべニアといわれる表面だけのかぶせ物による治療を勧めさせていただいています。
気になることがありましたらお気軽にお尋ねくださいね。