口腔機能支援士|スマーク伊勢崎の歯科医院
2024年05月22日
こんにちは、歯科医師の今野です。
先日、日本小児口腔発達学会における口腔機能支援士の資格を取得しました。
近年、お口の機能に困りごとのある子どもたちが増えています。
食べるのが遅い
あまり噛まずに丸のみしている
食べるときにクチャクチャ音を立てて注意しても治らない
赤ちゃん言葉が気になる
いつもお口がぽかんと開いている…などなど
このようなことはお口の機能の問題が関係している場合があります。
こういったお口の機能の問題を耳鼻咽喉科や小児科など多職種と連携を取りながら対応していくことも歯科医院の役割であり、口腔機能支援士の仕事です。
お口がぽかんと開いていることによって、舌の位置が下がると、上顎が上手く成長せず、歯の並ぶアーチが小さくなり、歯並びが悪くなります。
すると、気道が狭くなって鼻呼吸が難しくなります。
いびきをかく子もいます。
すると睡眠の質が下がって、身体面ではホルモンバランスの乱れ、精神面では集中力の低下や学力の低下、気持ちや心の不安定さ、それによるコミュニケーション能力の低下も生じます。
睡眠障害を持っている子どもたちの約40%がADD、ADHD、および学習障害を示しているそうです。
また、それによりADHDと誤診される子どもたちも増えています。
「呼吸の問題を歯科に相談する」とはあまり馴染みがないかもしれません。
鼻閉やアデノイド肥大、中咽頭・口蓋扁桃肥大…こういった器質的問題は耳鼻科の先生が専門です。
一方で、歯列矯正、口腔筋機能療法、は歯科の分野です。
何かお困りのことがあれば、お気軽にご相談ください。